ヴェル・コア研究帯

材料工学

ヴォルギリス星圏に現れた“境界性物質”:自己再配置型半導体、新文明段階へ

ツァリズ銀河系北端に位置するヴォルギリス星圏。その中心惑星デリオナβでは、数世紀にわたり“生命的機能を持つ材料”の実用化が熱望されてきた。だが先日、グラセリアン族の材料工学者フェロ=ジファト博士率いる“ヴェル・コア研究帯”が、半導体要素・バイオ分子・高エネルギー二次電池構造を一体化させた『境界性物質(ボルグマトリクス)』の創生を発表し、星域社会を揺るがせている。