第三触角族(テルシアント族)

自然教育

タダブラ星環・珪藻苔の森で始まる新型“共育”実験、第三触角族の挑戦

アシュレ・タダブラ星環の北端、珪藻苔が織りなす原生林で、第三触角族(テルシアント族)による自然教育再編プロジェクトが話題を呼んでいる。かつて技術依存を極めたこの種族は、触覚計算端末(グレーサ=センサス)に頼りすぎた幼体の発育異常を危惧し、過去200周期にわたり忘れ去られていた“森のようちえん”型の生態観察施設「ネルヴ・ドロス」を再興する異例の動きを見せている。