ノルゼニウム流域の量子虫、圧力重力レンズ現象で基礎物理学を刷新

未知の多節体昆虫型生命体が、霧の立ちこめる実験室で先進的な観測装置を操作している様子のリアルな写真。 基礎物理学
コルヴァ=オルトが重力レンズ現象の観測に挑む現場の光景。

周辺宙域でも注目を集めているゼラシス星系のノルゼニウム流域で、いまだ謎に包まれていた知性昆虫種「コルヴァ=オルト」が、圧力起因の重力レンズ現象を利用した新たな基礎物理現象を観測したと研究評議会が発表した。量子もつれ状態にあった素粒子群の振る舞いを可視化するというこの発見は、銀河間物理学の再定義に迫る可能性が生まれている。

コルヴァ=オルトは、ノルゼニウムの大気圧変動層で数十億年にわたり進化してきた多節体生物であり、視覚器官に独自のミュクロ=フォーカイス構造を有している。この構造は、周囲圧力の僅かな変化を電磁場に変換し、三次元空間の歪みをリアルタイムで認識する能力をもたらす。これまでフィジクス連合集団「グランゼ=ピルム」が不可能とした極微弱重力レンズの可視化を、コルヴァ=オルトの第6観測群は初めて生体的に実現した。

観測では、素粒子同士が高圧環境下のフォーク圧縫合層に進入した際、重力ポテンシャル井戸を通じ量子もつれ状態が強調され、まるでレンズを通じて別時空の粒子挙動が投影されるという奇妙な現象が記録された。これにより、『圧力が重力レンズ効果そのものを増長し、量子情報を保持したまま他相転移層へ伝達できる』という新理論が示唆され、従来の“時空の屈折現象”観測法へ根本的な修正を迫る事態となった。

ゼラシス大学惑星基礎物理学部のバイスト=レン教授は、『従来の重力レンズ観測は質量偏重型であったが、コルヴァ=オルトらが証明した圧力起因型レンズ場は、質量ゼロでも空間を曲げる全く新しい機序』だと語る。これは、太古銀河グレイン=ハーシェリコード以来の大革新とされ、流体圧力による素粒子群分離技術や、もつれ情報の超光速伝送への応用可能性も俎上に載せられている。

コルヴァ=オルト社会評議会は、本現象の観測記録を既にタスモリア銀河連邦の共有データサーバにも公開。目下、圧力変動環境下の極微観測を可能とする“生体レンズ”合成プロジェクト〈アクティス=フォーカユニット〉の設計に着手したとされる。こうした発明が銀河知性間の科学水準を一段引き上げ、地球圏物理学の観測技術にも間接的波及効果が期待されている。

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